完全人工光型植物工場「AN」の初導入が決定、10月から福井県おおい町で栽培を開始~おいしい、安全な野菜の安定的な栽培で、食料供給の課題解決に貢献~

弊社植物工場事業部の完全人工光型植物工場「AN」が販売開始後初めて、福井県おおい町に建設予定の植物工場に導入され、2023年10月より栽培を開始することをお知らせします。

三菱ケミカルグループのリリースページはこちら:https://www.mcgc.com/news_release/01533.html

1.完全人工光型植物工場「AN」について

「AN」は、MCASが株式会社クレオテクノロジー(本社:埼玉県比企郡)と共同開発した完全人工光型植物工場システムです。定植した苗が栽培室内を自動で循環しながら成長し、作業者が栽培室内に入らずに収穫まで行うことができるため、菌や異物の混入リスクを低減します。また、栽培室内の光や気流を制御することで、業務・加工用にも対応可能な高品質で丈夫なフリルレタスを生産することが可能となり、従来の当社完全人工光型植物工場と比較して約3倍にあたる約300g/株以上のフリルレタスを播種後45日程度で収穫することができます。

2.「AN」が初導入される植物工場について

株式会社タガヤス(本社:大阪市)が、福井県おおい町に建設予定の大型植物工場に「AN」が導入されます。タガヤスが野菜の生産・販売などの事業運営を行い、MCASはタガヤスに対し、種子・培地・液肥の販売、栽培指導を行います。
栽培開始:2023年10月1日(予定)
建設場所:福井県大飯郡おおい町
延床面積:約3,700㎡
栽培品目:フリルレタスなど
収穫重量:約1.3 t/日 (フリルレタス約300g/株で換算)

■「AN(アン)」の主な特長
MCASの完全人工光型植物工場「AN」は「Agriculture Next」から命名されました。
太陽光を用いずに閉鎖された空間で、人工光、空調設備、培養液の制御が可能な水耕栽培等により、計画的な周年生産を行うことができる次世代型の閉鎖型植物工場システムです。

①定植した苗が栽培室内を自動で循環しながら成長し、作業者が栽培室内に入らずに収穫まで行うことができるため、作業者の負担や異物の混入リスクを低減。
②レタス(フリルレタス、バタビアレタス、ロメインレタス等)に最適な栽培環境を自動的に制御でき、大きく、葉肉が厚く、シャキシャキとした高品質レタスの安定栽培が可能で、業務用やカット野菜などに最適。
③ANで栽培されたレタスは菌数が10²~10³/gであり、菌数の変化、バラつきが少ない。(菌数は検査会社による測定値)