人の暮らしに不可欠な水。三菱ケミカルアクア・ソリューションズでは「水を活かす。水で結ぶ。」をモットーに様々な事業を展開しています。今回の取り上げるのは、実際にお客様の要望に応えるプラントを作り、引き渡しをする「エンジニアリング部(※)」。一般的には、パソコンに向かい合って図面を引くといったイメージが強いエンジニア職ですが、三菱ケミカルアクア・ソリューションズでは、お客様との打ち合わせから図面設計、工事建設・試運転時の立ち会いなど、エンジニア主導で、一気通貫の仕事をするのが大きな特徴です。エンジニア職ならではの魅力や楽しさ、大切していることについてみていきましょう!

(※)エンジニアリング部には、「プロセス技術グループ」「機器・配管設計グループ」「電気・計装システムグループ」「オペレーショングループ」の4つがありますが、今回は、「プロセス技術グループ」と「電気・計装システムグループ」を代表する2名の社員を紹介いたします。

参加者プロフィール その①

  • 営業を技術面でサポートする「プロセス技術」と、装置の電気系統の設計を担う「電気・計装システム」の仕事の魅力を徹底解剖!

    國方真希

    エンジニアリング部・プロセス技術G(分離精製)
    入社4年目

――現在の仕事内容について教えてください。

「プロセス技術グループ」で、主に分離精製に関わるプロジェクトを担当しています。エンジニアリング部における「プロセス技術グループ」は営業的な側面がある部署。三菱ケミカルアクア・ソリューションズでは、錬水事業部や分離精製事業部、排水事業部などの営業の方が、お客さまとファーストコンタクトを取り、受注といった流れになるのですが、私たちは引き合いの段階から技術的に参画するのが仕事です。
 
具体的には、基本設計といわれる部分や、必要な機器及び部品等を想定し、装置の価格を試算します。無事、受注に繋がり設計部署の「機器・配管設計グループ」「電気・計装システムグループ」に引き渡しが終わったあとは、最後の試運転にも参加し、プロジェクトを見届けます。

――お仕事のなかで、やりがいを感じるタイミングや大変な部分について教えてください。

私は入社して3年半ほどですが、基本設計から試運転まで、装置の導入を見届けた時のことはとても印象に残っています。「プロセス技術グループ」は、技術面で競合よりも信頼を得て「受注につなげる」ことも大きな役割の一つです。お客様の希望をくみ取り、その背景を考えて「◯◯をするのであれば、他の提案もできます」と言った相手が気が付かない選択肢を提示したり、逆に「ここを変更することで装置上不具合が生じます」といった守るべきポイントを明確にお伝えする提案力をつけたりすることが大事だと考えています。

――現在の働き方についてうかがえますか?

出張は長くても1週間くらいですね。ずっとオフィスで仕事するのではなく、いろいろなところに行って仕事ができるので、メリハリがつく気がしています。
 
あとは、自分の希望に合わせてフレックスやテレワークを選択できるので、個人の裁量に任せてもらえるところも働きやすいですね。男女比としては、8割ほどが男性ですが、話しやすい方が多いので、それで困ったことは特にないです。「プロセス技術グループ」では、特に多くの方と関わるため、話しやすい明るい雰囲気づくりなど、コミュニケーション能力が大事と考えています。

――國方さんの今後のビジョンについて教えてください。

海外の案件などに携わりたいといった想いもありますが、まずは、自分からお客様にいろいろ提案していけるようになりたいと考えています。そのために必要なことを学んだり、上司の働き方を見たりして、2年後には独り立ちできるようになりたいですね!

國方さんの1日のスケジュール

参加者プロフィール その②

  • 営業を技術面でサポートする「プロセス技術」と、装置の電気系統の設計を担う「電気・計装システム」の仕事の魅力を徹底解剖!

    高田竣介

    エンジニアリング部・電計システムG
    入社11年目

――現在の仕事内容について教えてください。

私が所属する「電気・計装システムグループ」は、「機器・配管設計グループ」と一緒に詳細設計や工事監督・装置の試運転などを行う部署です。仕事内容としては、設備の電気系統に関する設計や計算などを行います。
 
装置のなかの計測センサや自動弁の選定、工事や制御盤設計、プログラム・操作画面の作成、工事監督から装置試運転等、電気に関連する業務を初めから最後まで一気通貫で担当しています。不純物を取り除いた綺麗な水を作る「純水装置」と、汚れた水を河川に流せる状態まで綺麗にする等の「排水装置」両方とも担当できますが、部署内で担当はざっくり分かれている感じですね。

――お仕事のなかで、やりがいを感じるタイミングや大変な部分について教えてください。

大学は工学部の電気電子工学科に所属していたので、そこで習ったことを活かせることにやりがいを感じますね。あとは、ものづくりそのものが好きなので、設計をして、実際にそれが出来上がっていく様子をみるとワクワクします。2年目くらいに先輩にサポートしてもらいながら、最初から最後までプロジェクトをやり遂げて、綺麗な水がお客様の元に届いたときは「これを自分がやったんだ!」と大きなやりがいと自信を得ることができました
 
大変な部分は、装置規模が大きくなったり、お客様からの要望が増えたりするほど、制御の分岐やパターン等、装置が安全に、かつ使い勝手が良い様に検討しなければいけないポイントが見え辛く複雑になるところです。普段から、いろんな条件を考慮しながら、設計を進めるようにしています。

――現在の働き方について教えてください。

設計、プログラム作成、工事、試運転等、担当がそれぞれ分かれている事も少なくない中、一気通貫でプロジェクトに関わるのは、他のエンジニア職の人から、驚かれるポイントです。職場の雰囲気としては、和気あいあいとしていて、穏やかな優しい人が多いです。でも、業務内容で質問をすると、質問内容以上の情報量で注意点やアドバイスを下さり、皆さん熟練のエンジニアだなと感じます(笑)。とはいいつつも、大学や前職では、電気にあまり関係ないことをされていた方もいらっしゃいます。まずは、OJTでプロジェクト全体の流れや、設計の方法、材料選定、標準プログラムなど、仕事の型を覚えていくところからスタートできるので安心してステップアップできると思います。

 
お客様や営業部の方、機器・配管設計グループの方、資材部の方、工事や機器を製作頂く協力会社の方など様々な人と打合せをしながら業務を取り進めるため、コミュニケーション能力がとても大事だと思います。

現地で工事や装置の試運転を行う都合、国内外様々な場所への出張があるのも特徴の一つ。休日は出張先で観光もできるので、旅好きや好奇心の強い等出張を楽しめる人は向いている気がします。

――最後に、髙田さんの今後の目標を教えてください。

設計をする装置の仕様は、もちろん装置の種類やお客様の要求によってそれぞれ異なりますが、同じ設計をする基礎部分も多いんです。そこを上手く簡略化する方法を考え、設計時間を削減し、社内やお客様との間で認識に齟齬が起こらない様に打ち合わせ時間を増やす等により、利益向上や客先満足度を高め、最終的には会社に貢献できたらと考えています。

髙田さんの1日のスケジュール(設計)

髙田さんの1日のスケジュール(現場)