回収ボイラー過熱管における付着灰量が大巾に低減

『脱塩素・脱カリ装置』(回収ボイラーEP灰溶解液)

  • 分離精製
  • 分離精製

    イオン交換樹脂法は結晶析出法に比べ、ランニングコスト(動力費・薬剤費)が低い省エネルギーな設備である

    『脱塩素・脱カリ装置』(回収ボイラーEP灰溶解液)

    クラフトパルプ製造・蒸解薬品工程においては、原料チップから混入した塩素(Cl)、およびカリウム(K)が、回収工程循環プロセス内で徐々に蓄積・濃縮されます。黒液中のK、Cl 濃度が高くなると、回収ボイラー内で、灰の軟化溶融温度を引き下げ過熱管等に付着しやすくなり、操業時間とともに蓄積し燃焼ガスの流れを阻害し回収ボイラーの連続操業を阻害する要因となる共に、熱効率の低下や高温部位の腐食速度を増進させることにもなります。また、Cl、Kは、ボイラーチューブの腐食にも影響を与えることから、回収ボイラーを連続操業する上ではダスト中のCl・Kの低減が必要となるため、イオン交換樹脂法により回収ボイラーの電気集塵機捕集灰(EP灰)から選択的に Cl と Kを除去します。

    こんなことにお困りではないですか?

    回収ボイラー過熱管に付着するEP灰が多く熱効率が悪くなるので、過熱管のメンテナンスが大変である。
    塩化物・カリウム濃度を低減するので過熱管付着灰の溶融温度が上昇し、チューブへのダスト付着が防止できます。
    付着灰除去を行うために回収ボイラーが停止するので、生産ラインの稼働率低下・生産減少が生じる。
    付着ダストの軽減により付着灰除去の停止洗浄操作が必要なくなり、回収ボイラーの連続稼働が可能になります。
    ボイラー過熱管の付着灰を除去するので、頻繁にスーツブローを実施しており運転コストに影響する。
    過熱管着灰の軽減により、ボイラー稼動中のスーツブロアの蒸気量が削減できるので省エネルギーに繋がります。

    特徴

    イオン交換樹脂法『脱CL脱K装置』 
     ○ろ過工程:EP灰溶解液中の不溶解物を除去
     ○脱CL工程:両性型イオン交換樹脂によるクロマト分離 
     ○脱K工程:再生薬液を回収し、漂白・晒工程にて活用

    用途

    紙パルプ製造プロセスにおける蒸解薬品回収

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