多価金属イオンに対して高い選択的吸着能を有するキレート樹脂を用いて精製条件を選定し、最適な精製設備を提案しています。

塩水2次精製装置

  • 分離精製
  • 分離精製

    水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の製造方法としてイオン交換膜法が一般的ですが、イオン交換膜法は高純度の塩水が要求されます。これは、塩水中のCa、Mg、Srといった硬度成分がイオン交換膜に沈着し、槽電圧の上昇、電流効率の低下を招き、電力消費量の増加を引き起こすと言われているためです。
    一次精製工程を経た後の塩水中に含まれる高度成分(濃度:Ca+Mg=10m/L, Sr=3mg/L)を、キレート樹脂を用いてイオン交換膜法電解槽の供給に必要な濃度(Ca+Mg=20μg/L, Sr=50μg/L)まで除去します。

    特徴

    塩水2次精製設備は通常2塔式メリーゴーランドで運転します。2塔式は処理塩水液質の安定性、交換容量の利用率及び使用樹脂量の各面から評価して最適なプロセスと言えます。
    また、NaClと同様にKCl についても本システムを使用できます。

    用途

    イオン交換膜電解法による苛性ソーダ製造プロセス

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