淡塩水中の硫酸根と塩素酸塩の除去が1つの装置で出来るので、食塩の回収率は高回収となります。

塩水脱芒硝装置

  • 分離精製
  • 分離精製

    両性イオン交換樹脂を用いた塩水と水のクロマト分離ですので、再生薬剤は不要です。

    苛性ソーダ製造プロセスにおけるイオン交換膜電解法では精製塩水をイオン交換膜電解槽で電気分解し、カセイソーダ・塩素ガス・水素ガスなどの製造を行っています。イオン交換膜電解槽で処理する塩水は循環して使用されており、塩水脱芒硝装置は塩水中の原塩より持込まれる硫酸根、イオン交換膜電解槽で発生する塩素酸を除去する設備です。
    硫酸根はイオン交換膜に損傷を与え、塩素酸塩はカセイソーダ・塩素ガスの品質を低下させたり、イオン交換膜の電流密度や寿命に影響するため一定濃度に管理する必要があります。従来、硫酸根はバリウム塩沈殿法、塩素酸は電解槽中和法或は塩酸添加分解法や塩水パージにて硫酸根と塩素酸の除去を行ってきましたが、イオン交換樹脂方式の塩水脱芒硝装置では両性イオン交換樹脂を用いたクロマト分離法により塩水中の硫酸根・塩素酸を同時に除去し、硫酸根・塩素酸濃度を安定的に管理基準値以下に制御する事が可能となります。

    こんなことにお困りではないですか?

    原料の食塩が高価となり、パージしている淡塩水を回収したい。
    イオン交換樹脂方式の塩水脱芒硝装置を導入することで、淡塩水の廃棄がなくなります。
    バリウム塩沈殿によるマッドをなくし、環境負荷を軽減したい。
    イオン交換樹脂方式の塩水脱芒硝装置を導入することで、マッドの廃棄がなくなります。

    特徴

    本装置の除去能力は供給される塩水中の硫酸根濃度に比例します。また、イオン交換樹脂は極微量の遊離塩素でも劣化するため本装置は脱塩素工程の後段に設置し、電解槽からの戻り淡塩水の一部を分岐して供給するだけで処理ができます。

    塩水脱芒硝装置に関するお問い合わせは