非加熱・非加圧にて高濃度な溶液の脱塩・濃縮ができます

電気透析装置(醤油・アミノ酸の脱塩)

  • 分離精製
  • 分離精製

    電気透析では塩濃度に比例して電気が流れので、濃縮する場合は析出しないかぎり濃縮できます。

    醤油のように塩分(イオン濃度)が高い液体の脱塩にはイオン交換膜を利用した電気透析法(ED法)が用いられます。醤油の場合は18%の食塩を9%以下へ減塩します。また、電気透析法による脱塩の代表例として、梅干し加工調味液では、塩分を調整することで調味料原料として再利用されており、経費削減・環境保全につながっております。
    電気透析装置は陽イオン交換膜と陰イオン交換膜で仕切られた室が積層し一室おきに原液が供給される脱塩室とイオンが透過して集まる濃縮室とが交互に重なっております。積層された室の両端にはイオン交換膜層に電圧をかけるための電極が設置されており、脱塩室に供給された原液中の陽イオンは陽イオン交換膜を透過して-極側に、陰イオンは陰イオン交換膜を透過して+極側に移動し脱塩され、濃縮室に移動したイオンは濃縮室内からの移動を阻止され、濃縮室内に留まります。この動作原理を設備化したものが電気透析装置であり、高濃度な溶液の脱塩・濃縮に活用されます。

    こんなことにお困りではないですか?

    原液の塩量が1g/L以上の溶液を脱塩したいが、イオン交換樹脂ではCapが小さく再生頻度が多い。
    電気透析装置は原液塩量の制限がなく連続脱塩が行えます。また、脱塩と同時に濃縮も行えます。
    逆浸透膜装置で海水なみの高液塩量の溶液を処理しようとすると、高い圧力が必要になり水の回収率も低くなる。
    電気透析装置は電気でイオンを移動させるので圧力はいらなく、水回収も高回収率が可能です。

    特徴

    電気透析装置は非加熱・非加圧による分離法のため、品質・成分変化が生じにくい特長があり、イオン性物質を選択的に素早く精製できます。また、運転圧力が低いため、装置の取り扱いが容易です。

    用途

    醤油の脱塩、アミノ酸の脱塩、チーズホエーの脱塩、梅酢の脱塩、ビタミン類の脱塩

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